ディベート

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ディベートとは

弊部では、「競技ディベート」と称される活動を行っています。本来ディベート(debate)というのは討論一般をさす幅広い言葉ですが、「競技」となると話は違ってきます。特定のルールのもとで勝敗が決まる形で行われる、いわば「言葉を使ったスポーツ」とでも言えるものになります。

具体的には、まずある特定のテーマ(論題)が与えられ、それに対して賛成・反対の二つの側に分かれて討論が行われます。論題としては、社会的に広く議論となるようなテーマが選ばれる傾向にあります。例えば、死刑廃止、安楽死合法化、消費税引上げ、たばこ禁止、参議院廃止…などなど、枚挙にいとまがありません。

現在では、競技人口は多いとは言えないものの、中高生から社会人まで、幅広い年齢層の方が様々な大会でディベートを行い、しのぎを削っています。

競技ディベートの特徴

さて、この「競技ディベート」には、様々な特徴があります。

まず、賛成・反対の側は自分で選べない、ということが挙げられます。試合の直前に、完全にランダムに振り分けられてしまうのです。ですから、例えば「消費税を引き上げるべきである」という論題において、仮に自分がいくら消費税を嫌っていたとしても、それと正反対の主張をしなければならない時が来るのです。ですから選手は、相反する意見の双方に精通する必要があります。

また、試合の勝敗の判定は第三者である審判(ジャッジ)が下す、というのも重要な特徴でしょう。例えば日常的な討論であれば、立場が異なる相手を説得し、ひいては「論破」することを目指すことになりますが、競技ディベートではその必要はありません。むしろ、討論の外側にいる「ジャッジ」という客観的な視点を意識して、戦略的に議論を展開していくことになります。

ディベートで得られるもの

ディベートは、「競技として楽しい」というだけでなく、様々な教育効果をもたらします。

まず、論理的思考の訓練になるという点が挙げられます。ディベートは論理を用いた競技ですから、試合に勝つためには洗練された議論が必要です。また、強い議論を作るためには、時には専門的な文献や哲学的な思想にあたる必要も出てきます。このような営みの中で、論理的に考え、意見を他人に伝える能力が鍛えられることは言うまでもないでしょう。

さらに、意見・主張を多角的に考える視点が身につく、というのも大きな利点です。先述の通り、試合の判定は第三者であるジャッジが下しますから、自分が納得するだけでは不十分で、客観的な説得力があるような議論を組み立てていかなければなりません。このような中で、「自分がこの議論を前にしたらどのように反論するか」「どのように議論を総括すればジャッジは説得されるだろうか」と、複数の視点から批判的に検討する能力が培われるのです。このような能力は、ディベートという競技に留まらず、様々な意思決定の場面で役立つことでしょう。

大会実績

弊部の部員は毎年多くのディベート大会に出場しており、優秀な成績を収めています。こちらでは、昨年(2019年度)の弊部の受賞歴をご紹介します。

〇第25回JDA春季ディベート大会
  論題:「日本は著作権保護を目的とする、プロバイダーによるブロッキングを実施するための法整備をすべきである」
  準優勝:岡口正也(124期), 森田湧大(129期)
  第3位:内堀翔一朗(127期), 小杉麟太郎(128期)

〇第21回全日本学生新人ディベート大会
  論題:「日本はタクシーに関する規制を大幅に緩和すべきである」
  優勝:「ITB-tan」チーム [芳仲琴音(130期), 平賀敦也(130期), 伊藤平太(130期)]
  ベストディベーター賞:否定側第一反駁 芳仲琴音(130期)

〇第19回全日本大学ディベート選手権大会
  論題:「日本は最低賃金を大幅に引き上げるべきである」
  優勝:本田悠人(130期), 平賀敦也(130期)の所属チーム
  準優勝:久島玲(126期)の所属チーム
  第3位:「麗子微笑」チーム [尾和龍之介(130期),芳仲琴音(130期),三谷蒔(130期)]
  第3位:松岡大樹(130期)の所属チーム